【パプアニューギニアの食事について】|管理栄養学科ブログ|名古屋経済大学/名古屋経済大学 短期大学部

【パプアニューギニアの食事について】

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海外協力青年隊で活躍中の高田くんが情報を送ってくれました。私自身もしばらくフィジーの大学にいたことがありますが、不思議な事に太平洋の周辺の島々って文化が似ているんですよねぇ・・・では投稿分をお読み下さい!

今回はパプアニューギニアの食生活について投稿させて頂きます。

パプアニューギニアは山岳地域や河川地域や海岸部地域で様々な環境があり、大きく文化が異なっています。私の任地では近代的な物が容易に手に入る地域ですので、主観的に生活面では日本と大きく困った事なく過ごしています。

昨年の10月頃に山岳地域(マウントハーゲン)に訪れてビレッチステイをしていました。マウントハーゲンは町全体の標高は高く、気候も赤道付近とは思えない程に夜間から朝方は冷え込みます。近代文明が入る以前では、キャッサバやタロ芋などの根菜類を中心に食べていました。栄養学を学ぶ学生の皆さんからすれば疑問点が生まれるかもしれませんが、私が初めに感じた事は「確実にたんぱく質の摂取量が少ないので、クワシオルコル(たんぱく質不足による栄養失調)になると思われるかもしれない」と感じました。現在も世界各国から調査を行っている段階ではありますが、原因として推測されているのは、2点考えられています。一点目は腸内細菌に糖質をたんぱく質に合成する細菌が確認されているので、その腸内細菌からたんぱく質を合成して摂取が考えられる意見と、元来から糖質からたんぱく質の合成量が多い人種であるという意見があります。パプアニューギニアの一部の地域は100年前までは外の世界から隔離された世界であったので、未知なる事が多い国なので未だに新たな新種の発見などあります。

パプアニューギニアの郷土料理で有名なのは「ムーム」と呼ばれる地面に穴を掘り、次にバナナの皮で材料を包み、その上から焼いた石を被せて蒸し焼きにする料理です。しかしイベント事でしか食べる事は無いかと思います。近年の家庭料理はツナ缶と米を一緒に炊く料理やインスタント麺とご飯を一緒に食べるのが主流となっているようです。栄養士的には違和感を覚えますが、彼らにとってみれば安くて手に入りやすい食べ物が、それしかない事も問題がある様に感じます。

私の地域の沿岸部ではココナッツが手軽に手に入り、果物も旬を迎えれば道端に落ちています。またバナナなども大量になるので、飢餓で困るという事は先ずありえません。海にはカツオやマグロやイカや鯛や海亀が生息しておりマーケットでは低価格で購入できます。スーパーも充実しており、在庫が無くなる事はよくありますが、野菜や肉などを安く手に入れる事が出来ます。私の任地の食生活についていえば、飛びぬけて恵まれています。

だからこそ、生活習慣病になる人が他の地域に比べて多い様にも感じます。現在、昨年度のクライエントの統計を行っていますので確実な事は言えませんが、脂質異常賞と高血圧症の人が多くあり、生活の中で何らかのストレスがあると答える人が非常に多いです。

私の任地は町の中心に住む人と村で住む人では食生活が変わってきますが、根本的な食事の考え方が腹を満たすまで食べ続けるという考えを持っています。

近年では芋よりも輸入米をしゅしょくとしています。困った事に輸入米は日本米と変わらない位に美味しいです。お米とココナッツを混ぜて炊き上げて、それを食べ続けて腹を満たしたら大量の水分を飲み干しています。また御飯の時間は夕食しかなく、時より間食をしているようですが、学校でも昼休みにご飯を食べない子供がいるなど、適切な食事回数の点に問題があると他の隊員から伺っています。

 

次回は病院での活動を中心に書きたいと思います。

 

平成27年度2次隊 栄養士 アロタウ公立病院 髙田