第1回目の興奮も覚めやらぬまま、6月15日(水)の4時間目に、第2回目の経営学サロンが開かれました。
今回は、理論物理学者である柴田良一教授(経営学部)による、「原発の秘密」でした。
特に話題にしたのは、誰もが関心を持つ、放射能汚染の、ミリシーベルトとベクレルの話。
これまで、TVや新聞で何回となく、これらの用語を聞かされましたが、素人の悲しさ、編集子はまったく理解できないままでした。
柴田教授は、高校で習って以来、かすかに記憶に残る「ジュール」や「ニュートン」といった物理学の単位から説明し始めました。すると、とても大切なことが分かってきました。
私たちのDNAという分子を結合する力は、自然界に普通に存在する可視光線の持つエネルギーくらいでは切れないほどの力があり、仮に多少切れても直ちに修復するだけの能力を私たちは備えています。
ところが、原子核の核分裂反応から放たれる放射線のエネルギーは、そうしたDNAの結合力よりも遥かに大きなものである。つまり、簡単にDNAを破壊することのできるエネルギーである。そのようなエネルギーの放射線を放つ放射性物質が、福島第一原発の事故以後、ある濃度で、日本の上を、そして世界の上を流れている。そして、その濃度というのが、実際、どの程度に安全なのか危険なのか医学的見解はまだ固まっていない。これは大変な話です。
柴田教授は、どうあるべきか、どうすべきか、といった見方は脇において、純粋に科学的な話をされました。アカデミックな姿勢を崩さずに話を分ち合うことは大切です。柴田教授の話は、まさしく科学者の語りでした。参加者は、引き締まった気持ちで科学的な話を聞きました。
第3回目の経営学サロンは、7月20日(水)の4時間目に、韓国で研究生活を送ってこられた新任の田村善弘講師(経済学部)による、「サムソン電子の秘密」です。場所は、5号館6階にある学術研究センターです。
参加ご希望の方は、例によって、ケーキの手配があるので、事前に中西昌武教授か谷川毅教授にお申し出下さい。
「サロン」というコトバを聞くと、美容院などのイメージを思い浮かべる人もいらっしゃるかもしれませんが、
このコトバは、もともとは、自由な雰囲気の中で知的な話し合いを楽しむ場、といった意味で使われてきた歴史があります。
学術探究の世界には、書斎で読書に明け暮れる時や、実験室にこもって実験に明け暮れる場面も、確かにありますが、編集子は、明るく開放的な知的交換の場を沢山作りたいと思っていました。
そして、実現しました。なづけて「経営学サロン」。経営学部が主催となって、月に一度程度、当番を決めて、もっとも自分が関心のあるフレッシュなテーマを紹介して話し合うです。手弁当で調達したドリンクとケーキをテーブルに置いて、教師、学生が自由に語り合う場です。
少人数のときは、新設された経営学部特別演習室(5号館3階)で、人数が増えたら隣室の経営学部長室で行うこととしました。ケーキ代ですが、教師は実費を支払いますが、学生は無料です。
第1回経営学サロンは、5月25日(水)の4時間目に、編集子が「アマゾンの秘密」を紹介しました。インターネットによる通販を通して、世界最大となった書店のアマゾン・コムを取り上げて、ビデオなども見せながら、その秘密に迫る説明をしました。日頃は消費者として親しく利用するアマゾンですが、その内側については、アマゾンの秘密主義もあって分からないことが多い。そこにメスを入れる試みを紹介したのですが、参加者からは積極的なコメントがあり、熱い議論が展開され、大いに楽しみました。
第2回目のサロンは、6月15日(水)の4時間目に、理論物理学者である柴田良一教授(経営学部)による、「原発の秘密」です。
第3回目のサロンは、7月20日(水)の4時間目に、韓国で研究生活を送ってこられた新任の田村善弘講師(経済学部)による、「サムソン電子の秘密」です。
しばらくは、「秘密」シリーズが続くかもしれません。
どなたでも、自由にご参加できます。ご希望の方は、ケーキの手配の関係もあるので、事前に、中西昌武教授か谷川毅教授(ともに経営学部)にご連絡下さい。
毎年、この時期、全国の大学4年生が、卒業研究の大詰めを迎えています。
ある学生は、自信満々で書き上げ、別の学生は、自分は卒業できるのだろうか?と不安を持ちます。
指導にあたる教師も、色々な思いを持ちながら、卒論学生を見守っています。教師も学生も同じ船に乗っているようなものなのです。
卒論指導は、ただ単に、研究方法や論文の書き方を指導しているのではありません。卒論テーマを決めるとき、また研究経過を共有するとき、教師は、ものすごく質の高い研究情報を手にすることができるのです。教師は、学生から思いがけない研究結果を知らされて嬉しい発見を体験することが多いのです。そんなとき教師は、「あっ、そうなのか!」と驚くと同時に、「こういう研究テーマを選んでくれてありがとう!」という気持ちになります。
今年も、そんな体験をしています。あるドラゴンズファンの学生の選んだテーマは、日本のプロ野球選手の成績と年俸の関係の統計的分析です。ところが最近話題のメジャーリーグのセイバーメトリクスを使っても、どうしても上手な予測モデルが見つからない。学生も編集子も弱り始めました。それでもあきらめずに、複数の要因を組み合わせていったところ、とうとう見つけました。
なんと精度95%の予測モデルです。これを見つけたときは、あまりに精度が高いので、ひょっとしてこれは計算違いか?と思ったほどです。入団以来の通算出場試合数に、セイバーメトリクスのRC(前年の得点貢献度)を掛けた数値を使って年俸の予測式を作ると、非常に高い精度のモデルとなったのです。

考えてみれば、これは大変常識的なモデルです。長年使われ続けた実績がなければ高額年俸にはならないし、年間の成績が契約更改の最大の争点となるわけですから。それを数式ではっきりとモデル化できたことが、この学生の研究成果です。そしてこのような体験を得させてくれたことに、編集子は感謝していま す。
卒論に励む4年生の皆さん、自分の力を信じて、がんばれ。ゴールは目の前だ。
昨日は文化の日。早朝のこと。目覚めてカーテンを開けると、青空に浮かぶ綿雲から下に虹が伸びていました。こちら側では雨が降った形跡はありません。向うは降ったのかな。ともかく早起きは三文の得をしました。

以前に、旧ブログサイトで、虹の話をしたことがありますが、その後なかなか虹を見る機会がありませんでした。
虹は、誰でも見たことがある気象現象ですが、それでいながら、竜巻などと違って、出現予想が難しい。雨が降っただけでは駄目で、(1)大気中に十分な水滴が浮かぶことと、(2)水滴の中で屈折して分解した光が遠くまで届く十分な光の強さがあること、という対立する2つの条件が同時に満たされなければ、虹となって見ることはできない。これが虹の稀少さにつながっているのだと思います。
虹を見ると、なにやら嬉しくなります。虹の放つ光の美しさと、稀なるものを見ることができた幸運の両方からでしょう。
虹を見たものに幸いが与えられる、というストーリーは古今東西の神話や民話にあるようですが、その中でもっとも有名な話は、旧約聖書の「ノアの洪水」の最後に現れる虹でしょう。人類が犯した過ちを正すために、神様は、善良なノアの家族と生き物各種ひとつがいづつだけをノアが作った箱舟に乗せたところで大洪水を起して全滅させるのですが、その後で、神様はノアたちに虹を見せて、「私は二度とこのようにして滅ぼすことはしない」と約束します。また日本では、虹を追いかけた男が、やっとの思いで虹に追いついて、そこの地面を掘ったら金銀財宝が出てきた、といった民話があります。
虹からは、希望とか約束というコトバが連想されます。「虹を見た。今日から良いことがあるぞ。」 そんな気分になります。
みなさんにも、良いことがありますように。
今年も、名経祭がやってきました。記録的な猛暑に見舞われた今年は、10月下旬とはいえ、暑いかもしれないとの恐れもありましたが、どうやら例年通り快適な秋の大学祭日和となりました。
編集子のゼミでは、今年も2つのゼミが模擬店出店しました。2年生は「お面屋」で3年生は「ホットドッグ屋」です。3年ゼミ生は、自分たちでやりたい店を企画して準備してきました。2年ゼミ生は、ゼミで例年開いてきた模擬店を継承する形です。
いずれの店も、経営学部ゼミらしく、創業開店、経営企画・経営計画から、現場運営、決算、閉店清算にいたるまでを、マーケティング論と簿記処理の型どおりに行うこととしました。原価見積もり、競合予想、値決め、売り切り戦術、人繰り...そこにはさまざまな発想と工夫が求められますが、教科書はあってなきがごとし。アルバイトでは到底知りえないマネジメントの実際を肌で知ることが経営学部ゼミの模擬店出店の主眼です。もちろん、これは教師の側の期待であって、店を切り盛りする学生には、ただただ一生懸命店の仕事に励んでもらえればそれで十分と思っています。すべては経験が教えてくれるはずだから。
ホットドッグ屋では、なかなかしたたかな販売計画を練っていました。もちろん、営業本番になれば、さまざまな事態が生じることでしょうが、3年ゼミ生たちはきっと乗り越えてくれるでしょう。「少し値段を変えたら、ものすごく売れ行きが変わった。」とは、競合店の売価を見て売価変更を行った後のゼミ生のコトバです。経験による学びを認めることができます。一日目の店を閉めた後も、かなり真剣に本日の営業結果の反省と分析を行っていましたから。
お面屋では、例年、お面を買ってくださったお客様に、ディズニーのフレーム付の写真をその場で撮影して差し上げています。「お面を売るのではなく、楽しさや思い出を売る。」 これが当お面屋のコンセプトで、お蔭様で毎年来店客に親しまれています。本日のお店の販売風景をお届けします。


模擬店が始まる前と始まった後の学生たちの模擬店営業に対する姿勢は、使う用語からして大きく変わりました。経験が最良の教材なのです。学生たちは、こうした有形無形の経験を通して、経営の世界に触れ、たくましく育っていってくれることでしょう。
昨日(8月22日)は、本学の夏のオープンキャンパスの第2弾でした。
経営学部では、7月と同じく、ITが専門の柴田良一教授による、
「 Apple Computer.Inc から Apple.Inc へ 」 ~Macintosh から iPhone へ~
でした。教員も、高校生と一緒になって、話を聞きました。
編集子は、アップル・コンピュータ社がマッキントッシュという画期的なパソコンを世に送り出した頃からのユーザなので、この会社の歩みをずっと見守ってきました。その先進性にもかかわらず、販売シェアではマイクロソフト社のウィンドウズに負けつづけ、とうとうライバルのマイクロソフト社に財政支援されるまで追い込まれたのに、画期的な新商品で鮮やかによみがえった復活劇をよく覚えています。その後も、世の中を変えるような新製品を打ち出して、とうと うマイクロソフト社を超える日を迎えました。まったく、アメリカンドリームそのものです。
この会社を作ったステーブ・ジョブス氏とスティーブ・ウォズニアック氏の2人は、若き日に、今はもう神話となったアラン・ケイ氏をゼロックス社のパロアルト研究所に訪問し、彼が作った「アルト」というユーザフレンドリーなコンピュータを目にして、「こんなコンピュータを作って売りたい!」 と思い立って、車のガレージでこつこつと開発し、パソコン・ビジネスに結実させていったのです。
彼らの熱情から学ぶことは、「願望は実現する」という信念と、「やりとげるまでがんばる」という執念です。
そのことを、今いちど思い起こさせてくれた一日でした。
旧ブログの巻頭記事で、経営学部の会計学担当の荒鹿准教授へのインタビューを掲載しました。再掲しますので、ぜひお読みください。
======== 再掲 =======
人間、どんな出会いで、人生が決まるかわかりません。荒鹿先生の会計学との出会いにもドラマがありました。

(中西)荒鹿先生の会計との出会いについてお話いただけますか?
(荒鹿)実学的な勉強に興味があったので、大学は関西大学の商学部に入りました。
(中西)なるほど。
(荒鹿)ところが1年生で受講した簿記がつまらなかった。先生は大教室で学生に交代で教科書を読ませるだけでした。これが1年続いたのです。
(中西)それはちょっとつらかったですね。
(荒鹿)簿記の単位を取っても達成感がなかったので、2年生になって自分で日商簿記3級を受験することにしました。受験勉強すれば内容が分かるようになるだろうと。問題集を買ってきての独学でしたが幸い合格しました。
(中西)それで簿記が好きになりましたか?
(荒鹿)簿記は、ほかの科目と違い、計算で答えがきちんと出る珍しい科目である、ということが分かりました。そこがちょっと気に入りました。
(中西)文科系の科目では確かに珍しいですね。そのあとすぐに2級を受けたのですか?
(荒鹿)受けました。
(中西)2級の受験はゼミの仲間と一緒に勉強したのですか?
(荒鹿)いいえ。ゼミは会計学の理論がメインで、簿記はまったく扱っていなかったので、またも独学でした。
(中西)日商2級には原価計算や工業簿記がありますね。生産現場を知らない人間にはとっつきの悪い内容だと思いますが。
(荒鹿)そうですね。商業簿記と違い、会社の内部の処理を計算するので、とまどいました。大学で使っていたテキスト(植野郁太『企業簿記システム』国元書房、国芳正巳『入門工業簿記』同文舘)を読みながら理解に努めました。

(中西)それを克服して2級に合格したら、今度こそ会計学が面白くなってきた?
(荒鹿)いや、まだ、そうならなかったですね(苦笑)。実はゼミ活動の偶然の出会いがきっかけでした。3年のゼミのときに、偶々ですが、全国ゼミ対抗研究 発表会が自分の大学で開かれました。開催する大学としては全部のゼミが発表しなければならない。そしてどういうわけか、私が自分のゼミの発表内容をまとめ る役になってしまったのです。私はゼミのテキストで使っていた加古宜士『物価変動会計論』(中央経済社)のある章をまとめることにしました。あらためて読 むと、大変面白い。内容は難しいのですが、著者が何とかそれを読者に分かりやすく伝えようとしている気持ちが伝わってくるのです。とても感動し、どんどん 引き込まれていきました。

(中西)それが“会計学との出会い”ですね。
(荒鹿)ゼミ対抗用の発表資料をまとめてゼミの先生(松尾聿正先生)に見せました。すると先生が「君、大学院に行かないか」とおっしゃいました。
(中西)物価変動会計が、荒鹿先生の卒業研究テーマになったのですか?
(荒鹿)そうではありません。松尾先生には「物価変動会計以外のテーマも勉強しなさい」といわれました。それで結局「外貨換算の会計処理」というテーマで卒論をまとめました。
(中西)そして、そのまま大学院に進学した?
(荒鹿)それが違うのです。自分としてはまだ「実務に会計学を活かしたい」という気持ちがあったので、国税専門官を受験しました。配属先は大阪国税局でした。
(中西)やっと自分のやりたい現場にたどりついた。
(荒鹿)そう期待したのですが、与えられた仕事は法人登記の整理など内部事務ばかりでした。そうした日々を過ごすうちに、もう一度自分を見直したい、と思うようになり、母校の大学院を受験し、再び松尾先生の指導を仰ぐことになりました。
(中西)大学院のゼミではどのような研究をなさったのですか?
(荒鹿)松尾先生は国際会計論がご専門でした。私は先生の大変厳しい指導により国際会計の研究を進めることができました。その後、市邨学園短期大学に勤めることになり、そのあと名古屋経済大学に移り、そこで簿記学や会計学を教えるようになりました。
(中西)現在の研究テーマは何でしょうか?
(荒鹿)「会計基準の国際的統一化」について研究を行っています。
(中西)面白そうなテーマですね。ますますご活躍ください。ありがとうございました。
2007年6月27日 聴取 (聞き手は中西昌武教授でした)
はうや、うやは これは牛丼吉野家のキャッチフレーズの頭文字の並びの変化です。
明治時代に創業した吉野家が、牛丼のフランチャイズ・チェーンという新たなビジネスを創り出したのは、編集子が学生の頃という一昔前です。
そのときのキャッチフレーズは、「はやい、うまい、やすい」でした。吉野家の入り口にはそう書いてありました。今も同じと、編集子はずっと思い込んでいたら、一昨日のフジテレビ系列の 「とくダネ!」 で、そうとう前から 「うまい、やすい、はやい」 に変わっていたことを知りました。え?と思って、吉野家のホームページを確認したら、確かにそう書いてあります。
「はやい、うまい、やすい」のキャッチフレーズを付けた時は、社会全体が忙しい時代で、はやく、うまいものが食べられることを謳っていましたが、やがて世の中の景気が良くなり、生活の質が高まると、今度は、「うまい」ものが求められるようになったのだと、「とくダネ!」 は解説していました。
今、牛丼チェーン3社の熾烈な価格競争が話題になっています。NHKのニュースウォッチ9では、値下げしなかったためにシェア争いで遅れをとり始めた吉野家が、ついに期間限定で大幅な価格引下げを決めた、と報じていました。ライバルが原価の安いオーストラリア産牛肉を使っているのに対して吉野家は原価の高いアメリカ産牛肉にこだわり続けており、価格競争の中で吉野家がこれからどのように利益確保してゆくかが注目されます。
そして、今はまだ 「うまい、やすい、はやい」 だが、価格破壊が進むこれから、吉野家は、このままでいくのか、それとも別の並び方に変えてゆくのか? と、「とくダネ!」 は関心を向けていました。私も気になります。あえて、今、並べ替えるとすれば、
やうは=「やすい、うまい、はやい」 かな?
皆さんは、どう思われますか? 可能な並べ替えは全部で3!=3×2=6通りあります。
10年ほど前のことでしょうか。「分数のできない大学生」というテーマが話題になりました。ある高名な私立文系学部の教授が、自分の所の学生が分数を解けないことに愕然としたところ、それを聞いた高名な国立文系学部の教授が、ウチも同じだ、と言い出して、その後は、我もわれもという感じで話が広がっていったのを覚えています。
編集子は、小学校の頃は割と算数が好きだったので、意味も分からず、分数というメカニカルな操作方法を面白いと感じて覚えた記憶があります。操作方法に慣れ親しんでから、ゆっくりと操作の意味を理解していった。そんな感じです。やがて、中学校に入り、「速度」の意味を学んで、速度計に書いてある km/h の意味を初めて知ったときの感動は、忘れられません。
速度というと、一定時間に移動した距離、と理解するのが普通ですよね。 km/h とあれば時速ですし、m/s とあれば秒速です。一定時間走らせて移動距離を測り、移動にかかった時間で移動距離を割れば、速度が出る。この速度は「走行」速度と呼ばれますが、歩いて移動すれば「歩行」速度となります。移動の方法にとらわれたくなければ、「移動」速度と呼んでも良い。移動というのはある地点から別の地点に位置が変化することですね。つまり、一定時間に、位置がどれだけ変化したか? これが「移動」速度です。
世の中には、変化するものが沢山あります。変化の大きさを測定し、その変化に要した時間で割ったら、あなたが関心を抱いた変化の速度を捉えることができます。ビジネスの世界では、売上という現象は、もっとも重要な変化現象です。少しその応用を考えて見ましょう。
午前11時から午後2時までの3時間でオニギリがどれだけ売れたか? これを時間で割ると「売上」速度が手に入ります。この場合の分子を、売上金額でなく売上数量にすれば、売上速度は、店舗内のオニギリの在庫減少速度に対応しますから、この数値と午前11時のときのオニギリの在庫数量を使って、オニギリの完売時刻を粗っぽく予測することができます。これが分かると欠品を防ぐための手立てをデータに基づいて早めに講じることができます。ここから「発注点管理」というテクニックの学びまで、あとわずかです。
あなたが面白い、と思う変化する現象は何ですか? それを速度に表して見ましょう。もしその速度の捉え方が、あなたの新発見のようなら、ぜひその速度に名前を付けてみてください。きっとその速度を使って、面白い経営分析ができることでしょう。
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