2010年名経祭はじまる|経営学部ブログ|名古屋経済大学

2010年名経祭はじまる

今年も、名経祭がやってきました。記録的な猛暑に見舞われた今年は、10月下旬とはいえ、暑いかもしれないとの恐れもありましたが、どうやら例年通り快適な秋の大学祭日和となりました。

編集子のゼミでは、今年も2つのゼミが模擬店出店しました。2年生は「お面屋」で3年生は「ホットドッグ屋」です。3年ゼミ生は、自分たちでやりたい店を企画して準備してきました。2年ゼミ生は、ゼミで例年開いてきた模擬店を継承する形です。

いずれの店も、経営学部ゼミらしく、創業開店、経営企画・経営計画から、現場運営、決算、閉店清算にいたるまでを、マーケティング論と簿記処理の型どおりに行うこととしました。原価見積もり、競合予想、値決め、売り切り戦術、人繰り...そこにはさまざまな発想と工夫が求められますが、教科書はあってなきがごとし。アルバイトでは到底知りえないマネジメントの実際を肌で知ることが経営学部ゼミの模擬店出店の主眼です。もちろん、これは教師の側の期待であって、店を切り盛りする学生には、ただただ一生懸命店の仕事に励んでもらえればそれで十分と思っています。すべては経験が教えてくれるはずだから。

ホットドッグ屋では、なかなかしたたかな販売計画を練っていました。もちろん、営業本番になれば、さまざまな事態が生じることでしょうが、3年ゼミ生たちはきっと乗り越えてくれるでしょう。「少し値段を変えたら、ものすごく売れ行きが変わった。」とは、競合店の売価を見て売価変更を行った後のゼミ生のコトバです。経験による学びを認めることができます。一日目の店を閉めた後も、かなり真剣に本日の営業結果の反省と分析を行っていましたから。

お面屋では、例年、お面を買ってくださったお客様に、ディズニーのフレーム付の写真をその場で撮影して差し上げています。「お面を売るのではなく、楽しさや思い出を売る。」 これが当お面屋のコンセプトで、お蔭様で毎年来店客に親しまれています。本日のお店の販売風景をお届けします。

模擬店が始まる前と始まった後の学生たちの模擬店営業に対する姿勢は、使う用語からして大きく変わりました。経験が最良の教材なのです。学生たちは、こうした有形無形の経験を通して、経営の世界に触れ、たくましく育っていってくれることでしょう。