虹を見ました|経営学部ブログ|名古屋経済大学

虹を見ました

昨日は文化の日。早朝のこと。目覚めてカーテンを開けると、青空に浮かぶ綿雲から下にが伸びていました。こちら側では雨が降った形跡はありません。向うは降ったのかな。ともかく早起きは三文の得をしました。

以前に、旧ブログサイトで、虹の話をしたことがありますが、その後なかなか虹を見る機会がありませんでした。

虹は、誰でも見たことがある気象現象ですが、それでいながら、竜巻などと違って、出現予想が難しい。雨が降っただけでは駄目で、(1)大気中に十分な水滴が浮かぶことと、(2)水滴の中で屈折して分解した光が遠くまで届く十分な光の強さがあること、という対立する2つの条件が同時に満たされなければ、虹となって見ることはできない。これが虹の稀少さにつながっているのだと思います。

虹を見ると、なにやら嬉しくなります。虹の放つ光の美しさと、稀なるものを見ることができた幸運の両方からでしょう。

虹を見たものに幸いが与えられる、というストーリーは古今東西の神話や民話にあるようですが、その中でもっとも有名な話は、旧約聖書の「ノアの洪水」の最後に現れる虹でしょう。人類が犯した過ちを正すために、神様は、善良なノアの家族と生き物各種ひとつがいづつだけをノアが作った箱舟に乗せたところで大洪水を起して全滅させるのですが、その後で、神様はノアたちに虹を見せて、「私は二度とこのようにして滅ぼすことはしない」と約束します。また日本では、虹を追いかけた男が、やっとの思いで虹に追いついて、そこの地面を掘ったら金銀財宝が出てきた、といった民話があります。

虹からは、希望とか約束というコトバが連想されます。「虹を見た。今日から良いことがあるぞ。」 そんな気分になります。

みなさんにも、良いことがありますように。