体験型プロジェクト、いよいよスタート!
今年度の新入生から新科目の「体験型プロジェクト」がスタートしました。学生たちにさまざまな体験をしてもらおうと、18もの個性的なプロジェクトが準備されました。私は「学内農地の農産物体験」のプロジェクトを担当しています。学内農地は本学のグラウンドの一角にあります。数年前から経済学部の学生たちが農薬を使わない有機農法にこだわってハーブやサツマイモなどを栽培していたのですが、その取り組みに体験型プロジェクトが乗る形で始まりました。担当する先生は3名。集まってきた学生は、男子学生が7名に、女子学生が中国からの留学生3名の計10名。
一週目は、二人の先輩から、学内農地について、これまでの取り組みや意義についてプレゼンテーションしてもらったあと、実際に農地に行って現場を見学しました。
二週目は、バスに乗って南知多にあるハーブ農場、ホリスティックファームへ見学に。空もきれいに晴れ渡り、少し汗ばむくらい、先生も学生もどことなく遠足に行くようなウキウキした気分。農場は知多湾を見下ろす絶景の広がるすばらしい場所にありました。農場に植えてある様々なハーブの説明を受けながら農場を見て回ったあとは実地体験。農場の方の指導を受けながら畑の畝づくりと苗の植え付け作業。農作業のあとはハーブティーをいただきながら、ファームの代表の山本さんからレクチャーを受けました。
三週目、いよいよ実際に学内農地での作業開始。作業については経験者である先輩が指導してくれます。この日も気持ちよく晴れ上がり、農作業には絶好の天気。まずは、集めてあった落ち葉を腐葉土にするためEM菌をまぜこむ作業。それが終わると、先週農場から持ち帰ってきたルッコラの苗を植えるための畑作りと苗の植え付け。みんな慣れない鍬の扱いに苦労しながらも、なんとか畑は完成。畝にマルチと呼ばれるシートをかぶせ、ルッコラの苗を植え付け、水を撒いたところでこの作業は終了。一休みしたあと、最後に待っていたのは畑の雑草取り。畑の周囲の生い茂った雑草を片付けていきました。やはり若い力はすばらしい。学生たちが本気になるとあっというまに雑草がきれいになっていきました。
少し不格好ながらもできあがったルッコラの畑を見、雑草がなくなってきれいになった農地を見ると、やったなあという満足感が湧き上がってきます。学生たちもどうやら達成感を感じてくれたよう。これから暑くなる一方ですが、がんばって最後までやりとげてほしいものです。
この体験型プロジェクト、学生たちにとっても、担当する先生方にとっても、得るものの多い、魅力的なものになりそうな予感がしています。これからの展開が楽しみです!(谷川毅)