最高のゲレンデでスキー
今年も、ゼミ生を連れて、赤倉温泉にスキーに行ってきました。毎年恒例の名古屋経済大学ゼミ合同スキー旅行。後期末試験も終わった2月15日(火)~18日(金)、3泊4日の旅です。
合同スキー旅行は、もう30年以上も続いています。学部を超えたいくつかのゼミが、合同で専用バスをチャーターし、定宿の「ホテル妙泉」に宿泊しながらスキーをします。難しい勉強をするわけではなく、一緒に旅行し、一緒に食事をし、一緒に風呂に入り、一緒に酒を飲み、一緒にスキーを楽しむ旅行です。学生同士、学生と教員、学生とホテルの従業員の方との、普段はなかなかできない大切な交流の機会でもあります。スキー経験のない学生には、教員による初心者講習も用意されています。今年も三人が講習を受けましたが、皆覚えが早く、あっという間に滑れるようになりました。40歳を過ぎてからスキーを習った私とはえらい違いです。はじめは転んでばかりいた私も、同僚の教員の厳しくも温かい指導で、なんとか滑れるようになり、スキーの楽しさに目覚めることができました。
「ホテル妙泉」は、山崎旅館という名前のころからの定宿で、「妙泉」という名前の名づけ親も名経大の教員です。親切で安くて食事がおいしく、なにより源泉かけ流しの天然温泉が最高ということで、この名前をつけたそうです。年齢の高い教員のなかには、スキーより温泉が楽しみという人もいます。私もそういう仲間になりつつあります。
さて今年のスキーはというと、それはもう最高のコンディションでした。行く直前まで雪がしっかり降り、滑る日には雲ひとつない快晴。風もなく、二日間おもいっきり滑りを堪能できました。美しい妙高山の山容がこれほどくっきりと見えたのは、私にとっても初めての経験でした。雪と雨に泣いた昨年とはえらい違い。今年来た学生は、本当にラッキーでした。
ところで、残念なことが一つ。それは毎年行くたびに、スキー場が少しずつさびれているようにみえることです。温泉街の飲食店やお土産屋さんも少しずつ減り、スキー客も減っているようです。ホテルの人に話を聞くと、どうも複数のリフト会社のあいだで協力・連携が不十分であったり、それらをまとめるリーダー役が不在であったり、スキー場や温泉街全体の活性化にうまく取り組めていない現状があるようです。豊かな温泉や広大なゲレンデ、また妙高山というすばらしい地域資源を持ちながら、実にもったいないことです。近隣のスキー場である野沢温泉や志賀高原などは、外国人を含めスキー客や観光客で賑わっていると聞きます。やればできる。素晴らしい資源を生かす経営、多くの地域や組織に共通する課題ですね。
(木村隆夫)