「分ける」こと「わかる」こと
経済学部の基礎演習Ⅰ(村山ゼミ)では、観光振興に関する期末レポートを作成中です。レポートでは、観光スポットの地理空間に注目しつつ、手書きの分布地図を作成してもらっています。
ブログタイトルの『「分ける」こと「わかる」こと』は、ある哲学書のタイトルです。未知な事象を「理解」するために「分類」して整理する。単純な分析手法ですが、観光スポットをいくつかのカテゴリーに分けてみることで、何が足りないか?といった地域の観光振興を考える導入になると思います。
経済学部1年の兵働圭裕さんは、ショッピングなどの日常的スポットと、名古屋城などのいわゆる観光施設とに分類してくれています。「非日常の体験」といった観光の醍醐味を踏まえると、名古屋市の観光振興の再考につながるかもしれません。
三浦智也さんは、観光スポットをイベント/学び/レジャーに分類してくれています。また、刈谷市は北部・中部・南部で地域性が異なるらしく、そのような地域性と観光スポットの特徴との関連について分析してくれています。
伊藤敬矢さんは、小牧市に観光スポットが少ないことに初めは苦戦していましたが、最終的には市外の周辺観光スポットも取り込んだ分布地図を作成してくれました。「観光振興は行政単位で行う必要あるの?」など、次につながる疑問が得られたのではないでしょうか。
ゼミ生は半信半疑で分布地図を作ってくれていますが、先ずは「分類」したことで地域の特徴を「理解」したつもりになることが、地域分析の第一歩です!