韓国法フォーラム(於 中国・延辺大学)で報告をしてきました
7月21日に中国吉林省延辺朝鮮族自治州延吉市の延辺大学で行われた「第五回 韓国法フォーラム」において、法学部の水島先生が報告をいたしました。
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中国の大学では「韓国法フォーラム」という会議を毎年開催しており、5回目の今年は、吉林省にある延辺大学で行われました。名古屋からは延吉までの直行便がないため、上海で飛行機を乗り継ぎました。
写真:延辺大学正門
中国には漢民族以外に55の少数民族が暮らしているそうです。北朝鮮との国境に近いこの延吉市には、国籍は中国でも民族的には朝鮮語を話す朝鮮族が多く暮らしており、街の看板は中国語と朝鮮語の二つの言語で表示されています。
写真:延吉市内の看板は中国語と朝鮮語で表示
今回、御話をくれた延辺大学の蔡先生とは、韓国留学時代の留学生仲間でした。つらい留学生活を共にし、お互いにそれぞれの国で大学教員となった今、こうして国境を越えて交流することができ、とても嬉しく思いました。皆さんも留学生の友人をつくれば、いつか国を越えた付き合いに発展するかもしれません。
写真:参加者全員で記念写真。左端が蔡先生。 (写真提供:延辺大学)
私は今回、「韓国における「わいせつ」と表現の自由」という報告を朝鮮語で行いました。韓国や中国といった東アジアの国々では「有害サイト」に対してインターネットの遮断が行われています。国家が特定の道徳的価値を法で強要することが、果たして表現の自由の観点から望ましいのかどうか、中国の人々とも議論してみたいと思ったからです。現地の先生方の考えを伺うことができ、たいへん有意義な時間となりました。
写真:延吉市を流れる布尓哈通河のライトアップ